2010年7月12日月曜日

Step Down ,Slow Down

湘南 七里ガ浜
R134が駆け抜ける
日本屈指のLong Bord Paradise
まさにそこに打ち寄せる
波と遊ぶLong Border
ビーチフロント カフェテラスのバルコニー
優しい夕陽に包まれて・・・
子供たちは波間を走る
☆              
はるばる富士から舞い降りる・・・ 
刻一刻と替わる光が、非日常へ 誘うままに
たまには降りて、ゆっくり歩こう

2010年7月11日日曜日

Eclips

これも云わゆるEclipsの1つの容(かたち)
Rhythm
めぐりめぐる  日と月と
めぐりめぐる  宙(そら)のなか
めぐるめぐる  闇(くろ)い陽(ひ)
めぐりめぐって  灯が灯る
今宵は、古(いにしえ)
海神見守る東果島(イースター)
宙の中の蒼い慟哭
やがては遷る 歓喜の光
めぐるめぐる 宙のなか
めぐるよめぐる つぎあうひまで
今日、ポリネシアからイースター島~南米にかけ
皆既日蝕が起ります。
太陽と月が重なり、
太陽が光を失うかのように見える天体現象
言葉で表すとシンプルですが
奇跡の結晶のような現象です。
太陽の直径 1,392,000km
対して、月の直径 3474.3km
直径比 凡そ1:400
これに対して地球から太陽までの距離149,597,870km
地球から月までの距離384,400km
地球からの距離比 1:370~413
(月の起動が真円でないために、地球からの距離が
362,000km~405,000kmまで、変化するため
多少の変動があります。)
要は、全く大きさが違う2つの天体の地球からの距離が
大きさの比と逆数の関係にあるために
地球からの見掛けの大きさが、ほぼ等しくなり、
それらがあるRhythmのなか、重なったとき、神秘的な、
まるで、太陽が光を失ったかのような日蝕になります。
広大な広大な宇宙の中での、この偶然性。
例えば、
同じ太陽系の中でも、このような関係にある
衛星を持っているのは地球だけです。
惑星と衛星の大きさの比も、地球対月が 太陽系最小
衛星が一つの惑星も太陽系では地球のみ
私は、太陽と地球と月のこの関係性があったために
文明が発展したと言っても過言ではないと思います。
2009年7月22日 中国天荒坪鎮にて観測した皆既日食
この日蝕は、本影錐半径が大きかったため、皆既の瞬間
360°地平付近の空焼けが見られた
想像して見てください。
天体に関する正しい知識のない時代、
(いにしえ)の人々が、当たりまえの存在だと
信じてやまなかった太陽が何の前触れもなく
いきなり消えるのです。
太陽の光量は膨大ですから、煤Glassさえない時代、
99%欠けて細くなったその姿は、
恐らく皆既直前・ダイヤモンドリングの瞬間まで
分からなかったはずです
なんとなく、光がおかしい。そう感じること1時間
光景がまどろむに従い
動物はざわめき、鳥は乱舞し、風も舞う
そして、動物や昆虫のざわめきが最大になった瞬間
風がやみ、気がつくと、遠くの山々から、海から、空から
夜が走って向かってくる
恐怖に備える間もなく闇に包まれ
ふと我に返り、天空を見上げると
十力の金剛石よろしく、透明な輝き、刹那に消えて
黒い太陽がコロナを携え、瞳のように見下ろしている
それは、恐怖以外の何者でもなかったと思います。
瞬間的に感じることは、
太陽が永遠に消えてしまうのか。
今まで犯した罪の厳罰か。
光が戻った後も、すぐには正常な精神状態に戻らず
この、とてつもない恐怖から逃れるために
人類の宗教観が飛躍的に発展した可能性は
十分にあるように思います。

1つの場所で、日蝕の見える確率は、大体300年に1回
殆どの集落では、土地々々の長老ですら初めての事態。
あるいは、伝説として、不明瞭に口承されている地域は
あったかもしれませんが、とにかく、
非日常たる大事件がいきなり起こる。
古代において、
彗星・雷・雪の結晶・流星群を始めとした自然現象は
強固に神の存在を知らしめ、それにより強化した宗教体系が
政治・経済・文化等文明の営みに進展を与えたと思いますが
日蝕は、その中でも最たるものだったでしょう。
近代以降は、日蝕のメカニズムも解明され、
数ある天体現象の中の、ただの一つの出来事として、
特にスペシャリティなく、迎えられる事が多いようです。
また、映像技術も向上しインターネットも普及しているので、
大変綺麗な映像もリアルタイムに手に入ります。
しかし、先に書いたように、日蝕は見るだけではなく、
風の変化、気温の変動、動植物の異様など、
空気の質感を含めて、体感するべき現象です。
宇宙でも稀有な美しさを放つ日蝕。
奇跡の確率で観測できる、この地球に生まれた以上、
生きているうちに一度は見るべきものとして、
皆様にも、お薦めします。